リメイクや移植ばかりじゃつまらない! 「ケイオスリングス」で有言実行を体現したスクウェア・エニックスの安藤武博氏に,次の一手やソーシャルゲームについて聞いた

ハードウェアとして固定されたボタンがないからこそ,作品単位でコントローラを考えられるわけですからね。

例えば同じステーキを食べるにしても,レストランで食べるのと屋外で食べるのでは雰囲気が違うし,味だって違うものに感じるわけじゃないですか。ゲームの場合もシチュエーション含めての娯楽という側面があって,これまで蔑称的にJRPGと呼ばれていたものであっても,iPhoneというプラットフォームに乗っかったときに,それまでの評価がある程度すっ飛んでしまって,もう一度,一つの作品としてとらえてもらえるんです。

結果論なのかもしれませんが,PlayStationでゲームを卒業してしまって,PlayStation 2にもPlayStation 3にも行かなかった人にとって,iPhoneってわりと順当な次のステップになり得るのかな,と感じました。