2010年10月29日(金)経営方針説明会 / 第2四半期(中間)決算説明会 任天堂株式会社 社長 岩田聡 講演内容全文

おいしいところまとめ。3DSのDL販売デモが動画で公開されたのが一番の話題かな。

ショップを起動すると、テーマ別の棚を選べるようにしました。ご覧のとおり、画面の移り変わりもスムーズになりました。 棚の中には、そのテーマごとのソフトが並んでいます。 ソフトを選ぶと、詳細情報、ムービー、体験版ダウンロード、みんなの声などの機能が選べます。(略) ソフトの棚以外にも、新作や上位ランキングのソフトを並べた場所や、ソフトを探したり、ソフトのおすすめの投票をしたりする機能もあります。

小さくてイマイチよくわからないけど・・見た感じ、割とリッチなUIがサクサク動いてるっぽいかなあ。ちょっと一覧性に欠くようにも見えるけど、少なくとも現行のDSiショップよりは遥かに使いやすそう。体験版とかレビューもあるみたいだし、他のDL販売ショップに対して少なくとも見劣りはしなさそうかな。

一部報道で、「営業で赤字」であるかのように誤解されかねない報道がありましたので、「営業は黒字」であり、542億円という営業利益をあげているということと、保有外貨の額は変わらなくても、四半期決算ごとにそのときの為替レートで円に計算しなおすことによる計算上の「為替評価損」が多額になったことによって、結果的に「経常赤字」になっているということのみを申しあげておきたいと思います。

(Wiiの間ショッピングについて) スタート時の参加企業様は、株式会社千趣会様、株式会社千趣会イイハナ様、シャチハタ株式会社様の3社ですが、株式会社三越伊勢丹ホールディングス様をはじめ、複数企業の出店を今後予定しております。

2010年10月29日(金)経営方針説明会/第2四半期(中間)決算説明会 - 質疑応答

(3DSについて) ニンテンドーDSが出た時の『nintendogs』や『脳トレ』に代表されるような、「これってゲームなの?」というようなものがまだ見えていないというお話ですけれども、私たちは既に、少し片鱗はお見せしたつもりでして、例えば先日のカンファレンスでお見せした『ARゲームズ』は、そういう新しい取り組みの一つですが、そういう新しい取り組みがパッケージとしてどんな形で結実するのかということについては、それはニンテンドー3DSの普及の第2段階で求められるものではないか (A4)

映画の件ですね。これはまだ、何か決まっているというわけではございませんが、任天堂は、このニンテンドー3DSを世界で初お披露目するE3の時にハリウッドのスタジオから映画の予告編をお借りできないかとお願いをして、貸していただいてお見せしましたので、その時に(ハリウッドの映画関係者にも3DSを)お見せしていますし、それ以降もニンテンドー3DSの発表後、たくさん引き合いをいただいていまして、ハリウッドの皆さんも非常に興味をお持ちだということは間違いないと思います。(A7)

今回(3DSには)国産のPICA200のチップを使われていて、ファミコンにリコーのチップを使って以来で非常に期待している部分もある。アーキテクチャーを見ていると、「プログラムシェーダー」がほとんど一般的な状況下にあるにもかかわらず、なぜ今回「固定シェーダー」のチップを採用されたのか、その背景を教えていただきたい。(Q8-1)

任天堂は、そういう(チップ開発)技術のあるような会社ではないわけですから、いろんな方と偏見なしにいろんなお付き合いができるという利点がありまして。大きな会社になると、ある部分はコンペティターであったりする部分があるんですけれど、任天堂はユニークな存在であるがゆえに、技術の会社にとってみればコンペティターではない。ですからそういう意味では、かなりいろんな全方位のお付き合いができる。(A8-2)